きっと、だいじょうぶ。若年性アルツハイマーパパさん(夫)とともに

若年性アルツハイマーの夫とのどたばた日記☆ ときどきお役立ち情報

一番大変だったころ〜混乱期

昨日、パパさんの部屋をお掃除していたら、ワイシャツの切れ端か出てきました。 4年ほど前、一番不安定だった頃のパパさんを思い出しました。

人、物の名前が出てこなくなり、同じ事を繰り返して言うようになり、道に迷うようになって段々、今までできた事ができなくなったり分からなくなっていくと、闇の中を歩いているような不安や恐怖が襲ってくるようです。

症状の出かたにはとても個人差があって、いちがいには言えませんが、怒りやすくなったり、理解が難しい行動をするので、家族も生活に支障が出てきたり対応に一番悩む時期です。 その頃のパパさんは、落ち着かない、眠れない、焦っている、自分でも何故か分からない、怒りのエネルギーを持っているように見えました。

パパさんのこと。

私の服も含めて、洋服や靴を全部自分の部屋に集めて、それが治ると、集めたものを窓から外に投げたり、2階に上がれないくらいの洋服がてんこ盛りに階段に投げられていたりしていました。 その後は、大事にしていたネクタイやワイシャツがハサミで切り刻まれていて、私も怖くなりました。怒りを発散していたのかもしれません。 夜中にも外に飛び出すので、息子も何とかしようとしようと止めてくれたのですが、怒って息子とも喧嘩になる。「何で家にいるんだ、出て行け!」とか言われると、息子はカッとなる自分を抑えるのに葛藤していました。

もう、この頃は、家族の顔は分かるけれど関係性が分からなくなっていたので、息子のことも反発してくる他人という認識でした。 息子もまだ若くて、自分の父親が認知症ということを理解できなかった。 病状が進み、怒りや不安から解放されたニコニコパパさんになってから、やっと息子との関係が修復されました。

認知症の本人も家族も葛藤する一番辛い時期です。 この時期に認知症の理解や、どこに相談したらいいか、どう対応したらいいか情報があったら少しでも気持ちが楽に過ごせると思います。

秋空のお散歩、気持ちいいですね。 f:id:SoLuNa:20201122140951j:plain