先週、看護大学で講演をしてきました。 今回は若年性認知症のご本人も参加されました。 机を取っ払い学生と円になり質問形式で、学生さんも参加する語りの場となりました。先生方もご本人や家族の思いが、いかに学生に響くかを考えて下さいました。
それはそれで感情が込み上げてきて結構キツイ😢
ご本人は、自らをお笑い担当と自己紹介するくらいとてもポジティブな明るい方で、若年性認知症希望大使を厚生労働省から任命を受けていて、啓発活動をして社会に若年性認知症への理解を広げていきたいとおっしゃっていました。 素晴らしいです✨
うちのパパさんはネガティブで不安が強いので、若年性認知症と一言でいっても色んなタイプがあるので、無理をせず、その人が望む生き方で安心して暮らせるのが一番と思います。
私のほうは、パパさんの病気の兆候が出てきたところから、今も現在進行形でどのような思いでどのようにサポートしているかを話した後、学生さんからの質問がたくさんありましたよ。
その中で率直な質問
「そんなに大変なのに施設に入れないんですか?」
大切な家族を施設に入所させるということは、かなりの覚悟がいります。
若年性認知症の介護家族の知り合いで、施設を選択された方もいらっしゃって、入所させてからも悩んでいらっしゃいます。
入所させたからといって、解決ではありません。自分の時間は確保できると思いますが、金銭的な問題や精神的な問題はつきまといます。
パパさんの場合、不安が強いので場所が変わるとずっとウロウロ歩き回ります。 この前、法事があってホテルに一泊したのですが、夜中まで廊下を行ったり来たりしていました。 きっと住み慣れた自分の部屋へ行こうと歩き続けているのかもしれません。
そんな姿をみているので、もし今施設に入所させたら私の心が罪悪感で苦しくなると思います。 それから、今はパパさんが出来ることも沢山あるし、何より施設入所したら私のことをすっかり忘れてしまうでしょう。
そういうことを考えると、介護の大変さから解放されることと、罪悪感や悲しさを天秤にかけたら、やはり、できる限り家で過ごせるように工夫するほうを選択します。
とお答えしました。 この文章を書くだけで込み上げてきます。出先なのでヤバい😅
いつまでもパパさんが笑顔でいられますように。パパさんと共に。
パパさんのハロウィンの作品🎃